アウェーやすえ

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「…………」

祥衛は固まっていた。

久しぶりに登校して休み時間。
隠れて一服吸おうと、校舎裏へ来てポケットの煙草を取り出そうとしたとき。
煙草と一緒に入れていた家の鍵が地面に落ちてしまう。
拾おうとしゃがんだら、誤って鍵を蹴り飛ばしてしまい――――

鍵は排水溝の中へぼちゃん!と音を立てて落ちた。

(ど……どうしたらいい)

このまま呆然としている訳にもいかない。
覗き込んでみると溝は深く、黒い汚れた水が貯まっていた。
祥衛の眉間に皺が寄る。
こんな泥水の中に落ちたモノをさわりたくない。
やや潔癖症の気がある祥衛は、鍵を拾うことを簡単にあきらめた。
落としたのが紫帆から貰ったジッポだったなら、何としてでも取り戻しただろう。
しかしこれは部屋の鍵だ。
合鍵なら、怜が持っている。
事情を話せばその鍵を自分に与えてくれるだろう。

……そこまで考えて祥衛は気づく。

(怜くん、昨日から旅行に行ってるんだった……)

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次の授業は理科室。

(ふーん、じゃあ俺ん家泊まればいいじゃん)

祥衛から話を聞いた大貴は下敷きをべこべこ凹ませて遊びながら、そう返事をした。
理科の授業では同じ班を組んでいる二人。
同じテーブルなのをいいことに、小声で会話している。

(でも。お前の家は……)

(なんだよ)

(……その、薫子さんの家だし)

(気にすんなって!怜サン帰ってくるまで居ろよ)

(でも……)

泊めてもらえると助かるし、大貴の気持ちも嬉しいのだが、祥衛は遠慮してしまう。
大貴と薫子の邪魔になる気がした。
付き合っている二人の間に入るというか。

それに祥衛は薫子が苦手、だった。
嫌いな訳じゃない。
むしろ綺麗で見とれてしまいそうになるときもあるし、優しい人だと知っている。
だけど、何を話したらいいのか解らない。

人間と会話するのは全般的に苦手なのに、薫子のようなゴスロリでお嬢様で「おほほほ、ご機嫌よう」と笑うような人(※祥衛の薫子のイメージ)とはもう一体何を話したら良いのか難しくて解らないのである……

(だいじょーぶだって。薫子、絶対良いっていうぜ)

(……でも……)

「ちょっと真堂くん神山くん話しちゃだめよー。授業中よー」

黒板の方から、理科教諭・篠宮の声が飛ぶ。

「うっせぇなシノリンー」

「シノリンって呼ばないでって言ってるでしょ! 神山くんもちゃんとノート書きなさいよ。何も書いてないの見てますからね、先生」

「見てますからね先生!」

大貴が篠宮の真似をすると、生徒達の間に笑いが起きた。
それに篠宮は顔を真っ赤にして怒る。
いつものパターンだ。

「まっとにかく俺んち来いって。な!」

篠宮の怒声が響く中で大貴は無邪気に笑った。
祥衛はとりあえず頷くも、内心ではまだ(良いのだろうか)と迷っていた……

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祥衛は大貴と一緒に下校し、薫子のマンションへ行く。
いつもながら豪華でお城のような部屋。

「良いのよ。遠慮しなくって。座って頂戴」

大貴からメールで事情を聞いていた薫子は、快く祥衛を部屋にあげてくれる。
シャンデリアが吊されている居間に通されると、薔薇柄のソファに腰を下ろすよう薦められた。
祥衛の前に座った大貴はずるずるとだらしなく寝そべり、床に放り投げるカバン。

「やべーワンピース!ワンピース始まる!」

机の上のリモコンを掴んだ大貴は、慌ててTVの電源をつける。
大画面に映し出されるのは16時から再放送しているアニメ。
オープニングの歌が丁度終わった所らしく、二人のキャラクターが対峙していた。

「うおー。エネルとルフィが戦うぜ!」

「お茶を入れようと思うのだけど、祥衛君は何が良いかしら」

「え……俺は何でも……」

「ミルクティー作って。祥衛見ろよ、空島もクライマックス!」

「祥衛君もミルクティーで構わなくって?」

「……はい」

子供向けのアニメの音声が響き渡る中で、優美にレースの裾をひるがえし、キッチンへ行くゴスロリ姿の薫子。
その対比はどこか異様な雰囲気で、早くも祥衛は此処で過ごして行けるのだろうかと不安になる。

「不運だったわね、怜が居ない時に鍵を、落としてしまうなんて」

「……俺が、悪いんで…」

「此処にいなさい。服はあの子のを着ればいいわ」

お湯を沸かしながら、親身に話してくれる薫子。
TVを観ていた大貴は振り返り、会話に割り込んできた。

「えー、ヤスエはロリータ着るんだろ」

「貴方可哀相でしょう。そんなことを言ったら……」

「なぁ、ゴスロリ着ろよゴスロリ。着ると意外と楽しいぜ!ふわふわして」

「……お前着たことあ……」

「白ロリも似合いそう。薫子もそう思うだろ?」

「そうね……ピンクも似合いそうだわ」

いつの間にか薫子も大貴に同調している。
祥衛は怖くなって避難したくて、ソファの隅へ移動した。

「じょうだん!冗談だって」

怯えた祥衛を見て苦笑する大貴。
祥衛は威嚇するように、大貴をじぃいいと睨んでいた。

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くつろいだ時間が流れていたリビングだったが、太陽が沈むと大貴は立ち上がり自室に戻る。 その後に付いていった祥衛は、何やら身支度を始める大貴を(もしかして)と思いながら眺めていた。
やがて大貴はシャワーを浴びに行ってしまい、帰ってくるのを祥衛はベッドの上で膝を抱えて待ち。
戻ってくると気になっていることを尋ねる……。

「今日……仕事なのか」

「当たり前だろ。ってか今気付いたのかよ!」

「…………」

「なに着てこっかなっ」

クローゼットを開けて迷う、パンツ一枚の大貴。
祥衛は困った。
それでは、薫子と二人きりになってしまう。
……気まずい。

苦悩する祥衛をよそに、大貴はさっさとシャツを着てジーンズを履く。
今日はフォーマルではないらしい。

床に落ちているヘアワックスを拾うと、鼻唄まじりにまた部屋を出て行ってしまう。
ドライヤーの音をしばらく聞いていた祥衛だったが……その音が途切れると、もそりと立ち上がり。
大貴を追って洗面所に行った。

「大貴……」

「おー、どうしたヤスエ」

「…俺……」

「まだ遠慮してんのかよ。ったくエンリョ大王だなヤスエは!」

(遠慮とかじゃなくて)

手慣れた様子で髪を整えた大貴は、祥衛の方を向く。

「俺の部屋のモン何でもしていいから。ゲームとかやってもいいし」

「いや、俺は……」

「そーだ面白い漫画あるぜ。祥衛もすきそうなやつ」

「だ……」

腕を引っ張られて、だいき、と言おうとした言葉が飲み込まれる。
部屋に戻ると、大貴は本棚を捜していた。

「あっれーどこいったんだろ。やっべー西園に借りた本なのに!」

「…………」

「ごめん、祥衛ねーや。あはははっ」

「祥衛君」

突然、薫子の声がして祥衛は驚いた。
足音もなく現れ、大貴の部屋の前に立っている。

「今日のお夕飯、ビーフストロガノフで良いかしら」

「ビ……」

聞いた事もない料理名に祥衛は固まる。
そして、よく分からないのに頷いてしまった。

「じゃ、作り始めるわ」

「俺は行って来るぜ。仲良くやれよー、ふたりとも!」

「貴方に言われなくても、仲良くするわ。ねえ……祥衛君」

再びコクンと頷きながらも、祥衛の胸のうちは不安で一杯だ。

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「祥衛君」

夕食を食べたあと、祥衛は薫子に呼び出された。
黒魔術を行う魔女のお城、といったような雰囲気の薫子の部屋で、化粧台のスツールに座らされる。

「お願いがあるのだけれど、いいかしら……?」

一体何が始まるのかと思い、無表情の下で怖くなる祥衛。
しかし、部屋の雰囲気にも圧倒され頷いてしまう。

「物わかりの良い子だわ。フフ……」

「あの……何を」

「これを」

ネイルアートで飾られた長く黒い爪に、フリルやリボンのついた布切れを渡される。
白いレース満載のこれは、どういった用途に使うものなのか祥衛は全くわからない。
しげしげと眺めていると、薫子は指を指して命じた。

「被りなさい」

「え……」

「頭に着けるのよ。さあ」

薫子が身ぶりで、着け方を示す。
躊躇いながらも祥衛は頭にその布を乗せてみた。
両端からだらりと足れるリボンは何だろうと戸惑っていると、近付いて来た薫子がそれを祥衛の顎の下で結ぶ。
全体のバランスを調整すると、薫子は額に手をあてて目を閉じ、よろめく――

「な、なんてことなの……」

「……」

「似合い過ぎる。逸材だわ。BABY,THE STARS SHINE BRIGHTのヘッドドレスが世界一似合う少年だわ」

「……」

「祥衛君が少女でなく、少年に生まれてしまったのは神々の過ち」

わけがわからぬまま、祥衛は硬直している。
もうどうしたらいいのか分からず、固まっている。

「……取り乱してしまったわ。私としたことが……」

コホン、と咳払いをして、薫子は次なる物体を持って来た。

「さ、続けましょう。次はこれを被ってもらおうかしら」

それは、西洋の少女人形などが被っているボンネット。
祥衛は恐怖の夜の幕開けを予感する。

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「うわ、すげー可愛ぃぃいぃっ!」

仕事から帰って来た大貴は、祥衛の姿を見るなり目を見開いて仰天する。
リビングに純白のロリータの服を着た祥衛が座っていた。

「お、お、お前、沢上より絶対可愛いぞ!」

姫袖の手を掴まれながら言われ、祥衛は(色々な意味で失礼だ)と思う。

「まじ可愛いって。やべえ。絶対外歩かせれねー、襲われる」

「歩かない」

「あーめっちゃ可愛い。写真撮ろうぜ!」

「もう撮ったわよ」

一眼レフ片手に現れた薫子は、妖笑を浮かべていた。
そのカメラには十字架のシールが貼られ、黒薔薇のストラップが下げられている。

「でかした!さすが薫子!」

「良い作品が撮れたわ」

「なぁなぁ、俺と祥衛一緒に撮って」

「良いけれど……私に撮ってもらいたいのなら、貴方も衣装を身に纏う必要があってよ」

「えー、女装はやだ」

「貴方はゴシックな王子様の装いをしなさい。そうね、姫と王子の結婚式の写真を作りましょう」

ぶっ飛んだことを平静な顔で言う薫子。
――ということで、真夜中の撮影会が開始される。

大貴は黒いブラウスやショートパンツ、ニーハイ厚底ブーツを履きゴス王子と化す。
そして白ロリの祥衛は大貴と並んで立ったり、何やらポーズをとらされたり、薔薇を持たされたり。
廊下の天使の彫像の前や、鴉の剥製の前や、薫子の天蓋付きベッドの上で撮られた。

こうして、祥衛の峰野家滞在一日目が終わった……

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大貴と一緒に大貴のベッドで寝る事になった祥衛だったが、やはり眠れなかった。
隣では大貴が熟睡している。
「薫子さんの部屋で寝ろ」と祥衛は言ったが、本人が「祥衛と寝るもん」なんて言うので仕方ない。

大貴の寝相はあまり良い方ではない。
何発か祥衛は蹴りを喰らったり、寝返りを打たれて壁と大貴に挟まれたりした。
抱きつかれて腕を回されて、苦しくて散々である。

客や薫子に対してもこういうふうに寝ているのだろうか、とか色々考えている間に寝れたようで――
気が付いたら朝。

(いない)

祥衛は身体を起こし、隣に大貴がいないことに気付く。
壁の時計を見ると7時。
今日は学校も休みなのに、もう起きたのか、と不思議に思い立ち上がった。
喉が乾いていたので、何か飲もうとキッチンに行く事にする。
部屋を出ると、バスルームの方から聞こえる水音。

(なんだ、風呂に入っているのか)

そう思った祥衛。
しかし次の瞬間。

「あっ、あぁ、駄目よ……」

祥衛は目を見開いたまま固まる。
浴室から響く薫子の声だった。
しかも艶めいた吐息混じり。

「はぁ、あぁ、かおるこ……」

「厭、私、あぁ……!」

「すげーキモチ……イイ……」

(…………………)

これは明らかに情事の最中である。
しばらく無表情のまま呼吸するのも忘れ立ち尽くしていた祥衛だったが、クルリと機械的に身体の向きを変えた。
足音を立てないようにして大貴の部屋へ戻ると、ベッドにもぐりこみ、頭から布団を被る。
心臓の音がバクバクいっているのが自分自身で分かった。

どれくらいそうしていただろうか。

二人は風呂から上がったらしく、やがて部屋に誰かが入って来た。
布団から目だけ出して見ると、上半身裸の大貴がタンスを開けている。

「おー祥衛。おはよ」

「…………」

「風呂入って来ちゃった。祥衛も入ってこいよ」

ロンTを取り出して着る大貴に言われ、祥衛は首を横に振る。
どうやら、浴室での情事に気付かれたとは思っていないらしい。
大貴と薫子がエッチした後の風呂になんて入れないと思った。

「なんでー? きもちいいのに、朝風呂」

「いい……」

「じゃあ起きろよ、どっか遊びにいこ」

「……朝から何処に行くんだ」

「何か楽しいとこがいいな! そーだ、映画観に行こぉぜ。お客さんにタダ券貰ったんだー」

机の上の財布を手に取ると、大貴はチケットを取り出す。
ベッドに座ると、寝転がったままの祥衛にそれを見せて来た。

「じゃーん! 面白そうだろ、カンフーだぜカンフー」

アクション映画に興味がない祥衛。
まだ、ホラーやサスペンスの方が好きだ。
しかし別に観れないほど嫌いと言う訳でも無いので、起き上がって了承した。

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薫子が作ってくれた朝食を食べてから、駅前の映画館に出掛けた少年達。
映画は中々面白く、祥衛の期待は良い意味で裏切られた。

「あー、面白かった。これでタダなんてまじ得した!」

観終わって、都会のビル群の中を歩いてゆく2人。
停めておいた自転車の元に辿り着くと、大貴は祥衛に尋ねた。

「なぁ、今からどーする? まだ昼だぜ! どっか行く?」

「……大貴が行きたいなら」

「カラオケ!」

「……うるさい」

「ボーリング」

「疲れる」

「ゲーセンは?」

「負けるから嫌い」

自分の意見をことごとく却下する祥衛に、唇を尖らせる大貴。

「そんならヤスエ考えろよなーっ。行く所」

「……人が少ない所が良い」

「なんだよそれ。ドコだよそれ!」

「人が少なければ、何処でも良い……」

「じゃあ卓球しに行こうぜ。文化センターに」

文化センターとは、祥衛達の街の公民館のことだ。
メインは囲碁教室やパッチワーク教室といったものらしいが、無料で卓球の台も解放していて、地元の子供達は時々遊びに行く。

卓球も嫌いだったがカラオケなどに行くよりは文化センターの方がまし。
そう判断した祥衛は呟いた。

「……べつに、いいけど」

「おしっ。じゃー後ろ乗れ」

大貴の自転車の後ろに、祥衛は立ち乗りする。
警察に見つかると止められるのだが、二人はしょっちゅうこうやって乗っていた。

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「はい、これに記入して」

文化センターの受付で、『卓球台かしだし』の紙にボールペンで名前やら学校名やらを書く大貴。
それを祥衛は背後から無表情で見ている。
枠にはみ出るくらい大きい大貴の文字を眺めながら、あぁ本当に卓球をするんだ、気が乗らないな、と思っていた。

「終わったらちゃんと道具を返してね」

「りょーかいっす! おー、ひさしぶりの卓球!」

職員のおばさんにラケットとピンポン球を手渡されると、大貴は嬉しそうに階段へ向かう。
その後を追う祥衛。

「つうか、カッツンいると良いのにな。カッツンめっちゃうまいんだぜ、卓球」

「……克己君は何でもうまい」

「ホントだよな! ゲームも強いし、計算も速いし、エッチもうまいし、料理も出来るし、いっぱい色んなこと知ってるし。神様ヒイキしてる」

「そうかもしれない……」

2階の奥にある小さな体育館。
そこに卓球台は置かれている。
克己の話しをしつつその部屋に入ると、誰も居ない。
大きな窓から降り注ぐ陽光に充たされていた。

「おーっ、貸し切りぃ。いーじゃん」

道具を置いた所で、大貴のケータイが鳴る。
友人や薫子からのメールや電話もあるが、大貴のケータイに来る連絡は殆ど客からだ。
大貴は即座にメールを返しはじめる。

ずうぅうううっと客のメールの相手をしていて鬱にならないのか、と以前祥衛は尋ねた事がある。
大貴は「慣れた」と言っていて、感心した。
自分なら絶対慣れないから。

「今日さー、夜の仕事ヤスエも一緒に行く?」

メールを返し終わって、ポケットにケータイをしまう大貴。
祥衛はラケットを手に持ちながら聞き返した。

「……どうして」

「ヒマかなーって思って」

「確かに、暇だけど」

「今日2件仕事入ってんだけど、2件目のほう来いよ。つっちーだからすげーメシ食わしてくれるし」

つっちー。オカマのお姉さん(?)だ。
祥衛も何度か会った事がある。
いつも高級な焼肉とか、高級な刺身とか、なんだかすごいフルコースとか食べさせてくれる。

「いいのか? ……俺も行って……」

「いーってゆうか、俺ら2人で行ったほーがつっちー喜ぶぜ!」

「……まぁ……そうだろうけど」

「だぃき君が攻でヤスエ君が受ねぇっ、って1人で盛り上がってるから」

「………」

つっちーは腐女子(?)であり、BL好きである。
初めて大貴と2人で会いに行った時『やぁだーリアルBL、ウケるー』とか言って写メりまくられた記憶が祥衛に蘇る。
しかもノンケの男の子が好みなので、祥衛と大貴は『たまんなぁーい、超モエよぉ』らしい。

「1件目の仕事は……誰なんだ」

気になったので聞いてみる祥衛。

「サカザキ♪俺のペット15号。最近尿道拡張してやってんだ、ふふふふっ」

「……尿道…」

「この前さぁ、俺の小指が入ったんだぜ。俺なんか綿棒くらいしか入んねーのに、変態ってスゲーよな!」

無邪気な笑顔でピンポン球を掴む大貴に、祥衛は(お前も変態なのに)と内心で突っ込んだ。

Glitter Nightにつづく