生きるための理由をかき集めて、
零さないようにぎゅっと握りしめる。
第一章 決意
現れたのは大貴だ。ただし、
祥衛の知っている大貴とはすこし違う。
第二章 月光
本当のことを話すつもりはない。
死ぬまで嘘を貫くつもりだ。
第三章 産声
彼は人形を愛でるように祥衛の全身を撫でた。
もっと粗雑に扱ってくれても構わない。
第五章 初夜
このまま目覚めなかったら、どうなるのだろう。
簡単な答えだ──
第七章 Gravity
なんでもひとりで、背負いこまないで。
貴方の抗いは、孤独なものじゃない。
第八章 体育祭
飛びこんだ世界の怖さを、
大貴に課せられた闇の深さを、またすこし知る。
第九章 Neoteny
キスしても、フェラしても、ホモのセックスしても、
ともだちって、思ってくれるの?
第十章 約束
眩しい笑顔は、退廃したフロアの雰囲気には
あまりにも不釣りあいだ。
第十一章 the Epicurean
もっと……たいせつにすればよかった。
どうして、離れて、気づいたんだろう……
Epilogue
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