Prologue

普段の素の自分は心の奥底に沈め、
そして少年男娼を演じる。

T Noir

お勉強と男娼の両立が出来ないのだったら、
どちらかをやめてしまいなさい!

U Blind

俺のかかわってる世界のこと、
学校のヤツらにはぜったいに言いたくない。

V Encounter

大貴の言葉に。
紫帆はホッとしたように微笑う。

W Spell

奪われる唇。
プールオムソワールの香りに包まれながら。

X Fragrance

鞭を手に男のそばへと戻る。
ヒールの音は、コツリ、コツリ、と緩慢に響く。

Y Glance

わるい子でもいい、
おねえちゃんと話せるなら。

Z Valiant

いい子はラクだ。
きっと誰も傷つけない。

[ Rouage

妄想の薫子おねえちゃんじゃない。
本当にこんなのを見られているんだ──

\ Funeral

常闇の求道者のみが抱ける悦楽の堕天使
それが、少年性玩具のお前だ。

] Fall Down

長い黒髪のお人形は女王椅子に座り、
少年をひび割れた瞳で見つめ続ける。

XT Morgue

闇はあたたかい。倒錯は心地いい。
退廃は快楽をのみこんで、暗黒の眷属のすべてを育む。

XU Embrace

俺が、おねえちゃんをもっと深い闇に
つれていってあげる。

XV Dragee

Epilogue

いばらの道だとしても、
貴方となら甘美ね。

〜eve of synthesis〜 煉獄